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ワインを「楽しむ」ために、
最低限知っていたほうがいいことをお伝えする初歩講座5は、
レストランでワインを楽しむために、
どのように選んだらいいのかをお伝えします。
レストランでワインをオーダーするのに気後れしてしまう方、
ぜひお読みください。 
レ ストランでのワインの価格はかなり高い
ワインを破格値で提供してくれるワインバーやワインレストラン などは別として、レストランでワインをオーダーしようとするとあまりの値段の高さにびっくりしてしまいます。通常飲食店の料金には、その店の人件費や賃貸 料、光熱費なども含まれます。ですから、私たちが支払う飲食料の中で、ワインと食材の原価は、30〜35%ぐらいといわれています。つまり、ワインの値段 も、市場価格の1.5倍から3倍に設定しているお店も多いのです。

だったら家でワインを飲むほうが安上がりではないか、と思うのも無理はありません。でも、無視できないのは「ソムリエ」の存在です。ソムリエは、その日食 べる料理に合うワインをアドバイスしてくれたり、おすすめのワインを紹介してくれたりします。初心者にとっては、好みのワインと出会うチャンスと言えるで しょう。私も、レストランではソムリエとの会話を大切にし、知っているワインから選ぶのではなく、新しい出会いを大切にするようにしています。

ここから、ソムリエに上手に相談して、好みのワインをレストランで楽しむ方法をお伝えします。
POINT1: ワインが充実したレストランを選ぶ
ホームページにワインリストがあるかどうか

せっかくワインを楽しみたいなら、そもそもワインが充実し、しっかりアドバイスのできるソムリエのいるレストランを選びたいものです。私はレストランを選 ぶとき、多くはインターネットを活用します。

というのは、レストランのホームページにワインリストを公開しているお店が増えたからです。今ではもちろん、そのリストの中身をじっくり吟味しますが、ワ インの知識がないころでも、同様の方法を取っていました。

その理由は、リストを公開しているようなお店であれば、ワインの品揃えにある程度気を使っているだと分かりますし、ソムリエがいる確率も高いからです。ま た、飲めそうな価格帯のワインがあるかどうかも、しっかりチェックしています。
POINT2: 料理を選ぶにも注意が必要
ワインを楽しむ目的なら、同じ料理をオー ダーする

ワインを楽しみたいという目的があるなら、同じテーブルに着く人は、同じ料理をオーダー したほうがいいでしょう。初歩講座3で述べたように、ワインと料理には相性があります。肉、魚、ソース、調理法など、ワインの感じ方に変化が生じます。た とえば一人があっさり調理した魚、一人がこってりした肉を選んだ場合などは、ワイン選びに苦労してしまいます。

なんとか1本、ワインをオーダーしたとしても、一緒にいる人がばらばらの料理を頼んでしまうと、ワインがおいしかったとき、料理に合ったときの感動を一緒 に食事をしている人と共有できないのでは、楽しみは半減してしまいます。ワインはそのおいしさを共有し、楽しく味わうことも、おいしく飲むための大切な要 素ですから、せめてメインの料理だけでも合わせたいところです。
POINT3: ソムリエに相談するメリット
ソムリエはその店のワインを知り尽くしてい る

ソムリエとは、ホールに立って、お客さまにワインのアドバイスをするだけの役割ではありません。ワインを試飲し、おいしい、あるいはそのお店のコンセプト に合ったワインを仕入れ、いい環境で管理するのもソムリエの大事な仕事です。つまり、そのお店にあるワインの味から状態、その店の料理との相性まで、「す べて知り尽くした人」だととらえるといいでしょう。

ソムリエに伝えるべきは、予算とオーダーした料理。また、ワインに好みがあれば伝えてもいいでしょう。予算を声に出しにくい場合なら、ワインリストの1部 をさしてこのぐらいの予算でと言えば問題ありません。きっとニーズに合ったワインを紹介してくれるはずですし、「このワインはどんなワインなんですか?」 と質問すれば、ソムリエしか知りえない味わいやそのワインの造り方など、特徴を説明してくれ、勉強になることも多いのです。
POINT4: 数本飲む場合のオーダーの仕方と順番
ハーフボトルか、グラスワインか

人数が多い、また、オードブルとメインで食材や調理法がまったく異なり、1本のワインで通すのが難しい場合、ワインを数本オーダーすることになります。そ んな場合、どうしたらいいでしょうか? 

どちらかをグラスでオーダーする

2人で2本開けるには多いし、でも、オードブルは白ワインの合う魚、メインは赤の合う肉。そんな場合がいちばん困ります。こんなとき、方法は2つ。1つ目 は、ハーフボトルで白、赤の順番でオーダーする方法。一番分かりやすい解決法ですが、ハーフボトルは品揃えがそれほど充実していないのが常です。そんな場 合、最初の白をグラスワインでオーダーし、メインに合わせる赤ワインをフルボトルでオーダーする方法を取りましょう。そうすると、それほど飲みすぎになら ず、2つの味わいを楽しめます。

赤より白、重いものより軽いものを先に

人数が多く、白ワインで2本、赤ワインで2本、なんて場合もあるでしょう。そんなとき、それぞれのワインの印象を大切にするために、飲む順番があるので す。赤と白を飲む場合には白を先に、同じ色のワインなら軽めのものから重めのものに、辛口のものから甘口のものにというのが、基本的なセオリーです。最初 に個性の強いものを飲んでしまうと次のものの印象がなかなかつかめなくなってしますのです。

もちろん、オードブルにこってりした肉、メインに魚という場合もあり、合わせる料理によって絶対にとは言いません。そんな場合は、やはりソムリエに相談し ましょう。

POINT5: おいしかったらラベルかコルクをもらおう
小さな積み重ねがワインの知識を増やす

その日飲んだワインがおいしかったら、次も同じ、もしくは似たような味わいのワインを試せるように、ラベルをもらえるか聞いてみましょう。それが無理な ら、コルクを持ち帰るのもひとつの手です。ワインによりますが、地方名など、必要な情報が書かれていることも多いのです。

あるいは、初歩講座2で述べたように、メモを取る、あるいは携帯電話のカメラで写真を撮って帰ること(周囲の雰囲気によって、マナー違反にならないように 注意!)です。こうした小さな積み重ねが、ワインの知識を増やしていくのです。

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